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研究概要

膝関節外科に関する研究

1.膝関節外傷・障害の病態解析と治療に関する研究

前十字靱帯損傷・再建膝の病態における固有感覚能の関与、小児前十字靱帯損傷膝における治療法の検討、小児円板状半月切除後の離断性骨軟骨炎の発生、最新のMRI撮像法を用いた軟骨損傷の診断に関する臨床的研究などに取り組んでいる。

2.変形性関節症の病態解明と新規治療の開発に関する研究

変形性関節症に対する新たな治療法の開発を目的として、手術時に摘出した軟骨組織を用いて、変性軟骨細胞における異常蛋白分解システムの解析や軟骨基質に蓄積したAGEsのRAGEを介した生物学的作用などの関節破壊の分子メカニズムについて研究を行っている。 また、最新のMRI撮像法を用いて非侵襲的な軟骨構成成分の評価を行い、診断や術後評価における有用性について研究を行っている。

3.増殖分化因子による関節軟骨再生制御機構の解明と臨床応用に関する研究

整形外科で最大の未解決のテーマである軟骨修復に関して、京都大学再生医科学研究所開祐司教授と共同で、増殖分化シグナルによる軟骨分化制御機構の解明に取り組むとともに、基礎研究の成果に基づいて「関節軟骨損傷に対する関節鏡視下FGF-2注入療法」を考案し臨床応用を開始している。

4.骨延長術における骨再生の制御機構に関する研究

病的低身長や脚長不同症における骨延長、さらに変形性膝関節症における脛骨矯正骨切り術に仮骨延長法を応用しその臨床的有用性を検討するとともに、本法における骨再生の促進をめざして多数回分割延長や増殖分化シグナルによる骨再生の制御機構について研究を進めている。

5.人工膝関節の生体内運動解析に関する研究

膝関節機能の向上と耐久性の獲得をめざして、術式の改善に取り組むとともに、Florida大学のScott Banks博士と共同でイメージマッチング法を用いた人工膝関節の生体内運動解析に取り組んでいる。

骨・軟部腫瘍に関する研究

1.骨・軟部腫瘍におけるMRI拡散強調画像を用いた質的診断法の開発に関する研究

現在、骨軟部腫瘍の良悪性を含めた質的診断は、少なからず侵襲を伴う生検(組織採取)による病理組織学的検査が必須であり、当科ではMRI拡散強調画像を用いた侵襲なく腫瘍の質的診断が得られる新手法に関して研究中である。

2.骨軟部悪性腫瘍における術前化学療法効果判定に関する研究
  (MRI拡散強調画像による新手法開発)

骨軟部悪性腫瘍に対する抗がん剤投与(化学療法)の効果判定は、抗がん剤の変更や手術時期の決定に重要であり、生命予後にも関係する。MRI拡散強調画像は術前化学療法効果判定の一助となりうる方法であり、症例の生命予後を含め研究中である。

3.骨軟部悪性腫瘍における縮小手術に関する研究

骨軟部悪性腫瘍では、手術に際して広範囲な組織の切除を要し術後の機能障害が生じる可能性がある。術後機能障害を最小限に抑えるためには、安全な切除縁を確保するとともに切除範囲を縮小することが必要となり、このために術前・術後の放射線療法や化学療法の併用をおこなっている。

4.悪性骨腫瘍切除後の再建における患肢機能改善に関する研究

悪性骨腫瘍切除後の骨欠損に対しては再建が必要である。従来の腫瘍用人工関節に加え、骨延長法や熱処理骨を用いた再建法の導入により、短期的ならびに長期的な患肢機能改善を得る方法に関して研究を行っている。

脊椎・脊髄外科に関する研究

1.脱出椎間板の自然吸収における初期メカニズム

椎間板ヘルニアの自然吸収例を1994年に発表して以来、その初期反応についての研究を行っており、近年、炎症性サイトカインが関与していることを明らかにした。

2.脊索細胞の動態に関する研究

椎間板を構成する髄核・線維輪は軟骨様細胞と呼ばれるが、その起源はいまだ不明である。我々は髄核を構成する脊索細胞に特異的に発現する遺伝子(skt遺伝子)を同定した。現在、マウスだけでなくヒトでもこの遺伝子の特異的発現を確認できており、研究は進行中である。

3.脊椎分離辷り症の治療に関する研究

脊椎分離症は辷りを伴わない場合分離部修復にて良好な成績を示すが、その修復固定の固定器の開発と、辷りを伴った場合の椎体間固定術の低侵襲手術に関する研究を行っている。

4.乳幼児側弯症の治療に関する研究

乳幼児側弯症の進行例に対する装具療法等の保存的治療並びに待機手術としての脊椎固定を行わない矯正術の方法と内固定器に関する研究を行っている。

神経整形外科に関する研究

椎間板を構成する髄核・線維輪は軟骨様細胞と呼ばれるが、その発生・分化様式はいまだ不明である。我々は髄核を構成する脊索細胞に特異的に発現する遺伝子(skt遺伝子)を同定した。現在、マウスだけでなくヒトでもこの遺伝子の特異的発現を確認できており、研究は進行中である。

1.頸肩腕症候群の病態と治療に関する研究

不良姿勢や上肢の反復動作による腕神経叢への刺激により症状が出現することを基礎的研究により明らかとしてきた。現在、肩甲帯・上肢保持筋群の疲労や自律神経機能不全・心理的精神的負荷の影響について検討している。また、不良姿勢を矯正する独自に開発した肩甲骨装具の効果について検討している。

股関節外科に関する研究

1.人工股関節の開発と臨床応用に関する研究

ジルコニアヘッドと生体活性セラミックスコーティングステムを使用したセメントレス人工股関節(MX200, Mizuho)を臨床応用している。また、ジルコニアヘッドを使用したセメント使用人工股関節(MX1, Mizuho)の長期成績を検討している。

肩関節に関する研究

1.肩腱板断裂の病態と治療に関する研究

鏡視下腱板修復術を臨床応用し、断裂の大きさに関わらず直視下手術と同等の成績が得られることを明らかとした。また、腱板関節面不全断裂に対する残存腱を温存した新しい鏡視下修復術の術式と有用性を報告した。現在、修復困難な広範囲断裂の病態と治療法を検討している。

2.肩関節疾患の鏡視下治療に関する研究

反復性肩関節脱臼、上方関節唇(SLAP)損傷、難治性肩関節拘縮などに対する鏡視下治療について病態・手術適応と臨床成績を報告した。現在、さらなる検討を重ねている。

3.肩関節構成体の解剖学的研究

鏡視下Bankart, SLAP修復術に有益な関節上腕靭帯関節唇複合体のバリエーションについて検討し報告した。現在、肩甲下筋上腕骨停止部の検討、肩甲骨形態と肩関節不安定症や腱板断裂との関連性について検討している。

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